來という毒を目の前にして、私は逃げることが出来るのかーーー?
「…信じさせて」
口に付いて出たその言葉は、本心だった。
信じるも何も、私と彼らの間にある事実はただ1つなのに。
私は飛鳥が大事。彼らはその飛鳥を捨てた。
それしかないのに。それ以外は邪魔で、感情を持つ意味なんてないのに。
私はこの時、飛鳥のことを忘れていたのかもしれない。
そっと握られた私の手から甘い痺れが伝わって、見てはいけない向こう側を覗いてしまったようだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…