「華月、何か悩んでることないか?」


真剣な表情で尋ねられるそれに、心臓がドキッと音を立てる。


何故、突然そんな質問を?


真顔の仮面を保っている内心、かなり混乱していた。


「どうしたの、急に」


「俺らの前で華月はいつも、気を張っているように見える」


來の的確な指摘に、バクバクとした鼓動は治まらない。


私なりに必死で彼らに溶け込もうとしてきたけど、この企みが知られてはいけないという緊張感と、大元にある憎悪が滲み出ていたのかもしれない。


何も言葉を返せなかった。この状況で下手なことは言えない。


「もっと、信頼して欲しい。これが俺からのお願いだ」