◇◇ 手のひらで掬った水はどれだけキツく握り締めても、隙間を見つけて滴り落ちて。 いつかは全て無くなってしまう。 どれだけ足掻いても、願っても。 君がいなくなった世界は現実で、自分だけが取り残される。 身長は伸びたし君を守るだけの力も手に入れた。 それなのに、君だけがいない。 ◇◇