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手のひらで掬った水はどれだけキツく握り締めても、隙間を見つけて滴り落ちて。


いつかは全て無くなってしまう。


どれだけ足掻いても、願っても。


君がいなくなった世界は現実で、自分だけが取り残される。


身長は伸びたし君を守るだけの力も手に入れた。


それなのに、君だけがいない。


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