「ハナ、これからもよろしくね」


瞬の隣に座る美穂が笑いかける。


本当に私、正式に水憐の仲間になったんだ。


実感も何も無いけど、彼らと対等に話せているなんて少し前の私には考えられなかったことだから。


まだ夢の続きのような浮遊感を感じていた。


「あー?分かった、今から行く」


晟也が誰かからの電話を受けたかと思うと、すぐに切って立ち上がった。


「悪い、帰るわ」


怠そうに鞄を肩にかけ、部屋から出て行く。


私がその後ろ姿を目で追い掛けていると、來が口を挟む。


「女だよ」


よくあることなのか、さして誰も気にしていないようだった。


「そう言えばハナ、見つかったの?ネックレス」