最後の抗いでもう一度ロッカーの中を探しに廊下を歩いていた。
昨夜の記憶を辿って何かヒントがないか意識を巡らせていた私は、横からの力に簡単に足を取られた。
誰かが私の腕を掴んで引き寄せ、空き教室に連れ込む。
「伊織…?」
意外にもその人は伊織だった。彼と2人で話すなんて、初めてじゃないか?
「これ、お前の?」
そう言って私の顔の前に掲げたのは、探し求めていたネックレスだった。
「そう!探してたの、どこで拾った?」
「テラス。ネックレス落ちたのに気付かないとか鈍感過ぎだろ」
ネックレスが見つかったことに安堵して、伊織の前だというのについ笑顔が溢れる。



