「おはよう、早いね」
「昨日、倉庫に私のネックレス落ちてなかった?」
私より後に帰ったはずだから、もしかしたら見ているかもしれない。
幹部メンバーに拾われるよりは美穂の方がいくらでも誤魔化せる。
だけど希望を込めて聞いたそれは、すぐに打ち破られた。
「ネックレス?うーん、見てないなぁ」
倉庫にもないとなると、更に焦りが募る。いよいよ外を探さないといけないかもしれない。
昨日通った道は、家と学校と倉庫か。
家から学校は朝に見たからあとは倉庫への往復。今日はバイクに乗せてもらわずに歩きで行くことにしよう。
普段ずっとネックレスのことを意識しているわけじゃないのに、いざ無くなると首元がそわそわする。



