自堕落に、甘噛み。



「見せてみろ」

雪村をベッドに座らせる。足の裏側を確認すると、切れた箇所からじわじわと血が滲んできていた。

指でなぞると簡単に血が付着した。

何度も言うが雪村のことは好みではない。けれど目の前に血があれば、自然と欲しくなってしまうのがヴァンパイアの(さが)だ。

俺は人差し指に付いた雪村の血をぺろりと舐めていた。


「軽い切り傷なので平気ですよ。これ以上藤堂さんにご迷惑はかけられないので私はもう帰ります……わっ!!」

気づくと俺は雪村の身体をベッドに押し倒していた。


「気が変わった。噛んでやる」

「どうして……」


「お前の血が甘かったから」