今夜、あなたに復讐します

 健康的で充実しているし、夏菜との仲も深まった気がするが。

 なにかが違うっ。

 深まりようも違うっ、とようやく気づいた金曜の朝。

「御坂社長、総帥がお呼びです」
と加藤が呼びに来た。

 出社前だが、夜が明けるころに起きる習慣がついていたので、時間はまだたっぷりあった。

 頼久は広間で待っていた。

 その前に正座すると、突然、
「よかろう。
 免許皆伝だ」
と言われる。

 ……いや、なんのですか?

 まだそんなに修行してませんけど。

 っていうか、修行しに来たわけじゃないんですが、と思ったとき、頼久が言った。

「お前を夏菜の夫として、正式に認めようという意味だ。
 お前は此処でも充分やっていける人材だ。

 まあ、別に結婚後は此処に住まなくてもいいがな」

「えっ?」