値札人間

「別にいいし」


小さな声でそう言い残し、クッキーを握り締めて教室を出ていく。


「アンリにまた助けられちゃったね」


イツミを見送ってからイブキがそう言った。


「え?」


「ほら、転校初日にも助けてくれただろ?」


「あぁ……助けただなんて、そんな……」


「本当にありがとう。俺アンリと出会えてよかった」


イブキはそう言ってあたしの手を握り締めたのだった。