「でも、スッキリしました!ていうか、今となっては蕪木さんの同期会に参加できて、それだけでも嬉しいんですけど。」
紗和ちゃんは楽しそうにビールを飲みながら、満面の笑みでそう言った。
「まあ、同期会って言っても、もはや女子会だけどねー。」
すると、そう言うひな子の言葉で私はハッとした。
「あれ?たしかに。須崎くんは?」
それまで気づかなかった。このメンバーならいつもは須崎くんがいるはずで、雪哉じゃあるまいし、いないことが珍しかった。
「今日は呼ばなかった。いたら逆に話しずらいこともあるし。」
すると、なぜかひな子と南が目を見合わせ、示し合わせたように言う。
「話しずらいこと?」
「言っとくけど、今日は詩音の話がメインだからね?とことん話してもらうよ。覚悟して。」
そうして不敵な笑みを浮かべるひな子の言葉に、なんだかゾクっと寒気がする。
でも、これがどういう訳でセッティングされたのか。その意味を何となく察し、気合いを入れるかのようにビールを飲み干した。
成宮さんとのことは、もう昔のこと。あの頃は話せるような心境じゃなかったけど、今ならなんとなく話せる気がした。
「いいよ?もうぜーんぶ話します。」
空いたグラスを交換するようにもう一杯のビールを注文すると、背筋を伸ばしそう宣言した。

