愛を孕む~御曹司の迸る激情~


「いや、あの、だって、ひな子さんたちに聞いても、直接聞いてって言われちゃうし。蕪木さんは、成宮さんのこと知らないって言ってたけど、絶対なんかあるなって感じだったし。気になるじゃないですかー!」

 私はそうぶっちゃける紗和ちゃんに戸惑い、二人を見ると、なぜかこういう時だけ知らん顔。一度も目を合わせようとしなかった。

 思わずため息をつき、言おうか悩んだけれど、子犬のような目をする紗和ちゃんの顔を見ていたら、負けたと思った。


「分かった、正直に言う。この前は嘘ついた、本当は知ってたよ。」

「じゃあ、どういう関係ですか?」

 そして、前のめりにそう言う紗和ちゃん。私は観念したように微笑み、口を開いた。


「昔、付き合ってたの。」


 社内ではあまり知られていないこと。私の同期しか知らない事実を、私は紗和ちゃんにも打ち明けることにした。


「やっぱりーー!!」

「黙っててごめんね。」

「ずっとおかしいと思ってたんですよ!知らないって言ってた人が、異動してきたその日にスカウトしにくるなんて。絶対二人、なんかあると思ってました。それに、蕪木さん、様子変だったし。」

 紗和ちゃんはそう言って、点と点がつながったかのように、納得した顔を見せた。