「幸せにする、絶対。」
すると、祐一は私の手を強く握った。
「詩音のことも琴音のことも、もう裏切らない。誓うよ。」
その言葉に、思わず涙ぐむ私の口に彼はそっとキスをした。とても、とても懐かしい感触がした。
私は、どこかでもうとっくに許していたのかもしれない。
浮気なんて絶対に許せない。祐一とは、戻る気はない。そう断言していたはずだった。
でも、別れてからのこの四年、真っ直ぐに私を見続けてくれた彼をずっと見てきた。償うように、私たちに対して誠実だった。だから、もう一度だけチャンスをあげたい。そう思ったのかもしれない。
「ママぁー.....」
すると、いつの間にか起きてしまった琴音が、目を擦りながらそう声を漏らす。私は、祐一と顔を見合わせ、笑顔になった。
急いで車を降りた彼は、嬉しそうに琴音を抱き上げる。
「琴音。これからは、パパも一緒に暮らしてもいいかな?」
「んぅ、いっしょって....?」
「パパと、毎日一緒にいられるってこと。」
寝ぼけながら、ぽけっとしていた琴音は、そう聞いた途端に表情をパッと明るくした。
「ほんとっ!?ほんとっ!?」
そして、私と祐一の顔を交互に見る。
そんな琴音を見ながら、私は笑顔で頷くと、さっきまで寝ていたのが嘘みたいに、祐一の腕の中できゃっきゃとはしゃぎ始めた。

