糸くんと付き合い初めて、半年。


彼の過保護っぷりに拍車がかかってきているのが最近の悩みだ。



大事にされているという嬉しさはあるものの、彼の負担になっていないか心配でならなかった。



 何気ない会話の中で私が早番の日は朝起きるのが辛い、と話すと糸くんは次の日から「僕が電話でモーニングコールしていいですか」と提案してきた。



こういう時の彼は冗談でもなく、軽はずみな言動というわけでもなく、


本気で言っているというのはもう分かっているから自分もその優しさに甘えてしまうのも読めていた。



糸くんも仕事で疲れているだろうに私の事まで、誠に申し訳ない思いだ。



そもそもちょっと辛いだけで起きれないこともないからと丁重に断ったのだけれど、



一歩も譲らない糸くんの姿勢に根負けして、私は今朝も糸くんの「おはようございます」のモーニングコールで起きている。