「春桜ちゃん、泣いてたんだろ?」



「その呼び方」



「なに、妬いてんの?」



ニヤニヤと挑発するように言う。



「‥‥‥別に。俺呼び捨てだし」



「まあな。あれ、聞いてみたけど教えてくれないんだよなあ」



北条に教えないってことは俺には教えてくれないだろうな。



「恋かね?」



ベッチーン!



俺はムカついて、北条を平手で叩く。



「ひっど!」



「いいから出ていけ」



俺は北条をつまみ出す。



バタン



「はあ‥‥‥」