寝癖で後ろの髪がが跳ねている。 どきん‥‥‥。 空芽の顔を見ただけで、すっと顔をそらしてしまう。 顔が熱い。 私はもそもそと朝食を食べ進め、そんな私を空芽は不思議そうに見つめる。 「「行ってきます」」 いつもと同じ、並木道。 いつもと同じ、たわいのない話。 のはずなのに、何かが違う。 胸がドキドキして、なにをするのも上の空。 気がついたら空芽のことばっかり考えてしまっている。 怖い。なんなの?