「寝ちゃった‥‥‥」



昨日の雨が嘘のように青空が広がっている。



「おはようございます、春桜お嬢様」



「おはよう、北条」



朝ごはんを食べながらも上の空。



昨日の私、少し変だった。



心臓がドキドキして‥‥‥。



お兄ちゃんだと思ってる、はずなのに‥‥‥。



なんでこんなにドキドキするの?



それに、夢の中で‥‥‥。



『早く、好きになればいいのに』



そう言って優しく頰にキスをされた。



「やべ。寝坊した!」



急いで空芽が下に降りてくる。