『ママ、パパ、空芽‥‥北条‥‥』
雷が鳴り出して、涙が滲んだ。
寒くて寒くて、体を抱きしめたまま、うずくまったまま。
先生が見つけてくれなかったら多分、私はあそこでうずくまったまま明日を迎えていたと思う。
雨が嫌いになったのはあの日から。
ザアアァアアァ‥‥‥
「降り出した‥‥‥」
寝る前に本を読もうかと思ったが、雨足が強くなってしまえば寝られなくなるから、早めに寝ることにした。
ザアアァアアァアアァァ‥‥‥
どんどん強くなって眠れない。
ピカッ!
部屋が光った!
ドカーンッ!
ヤダヤダ!怖いよ!