「空芽、何組?」 「3組。春桜は?」 「2組。クラス違うねー。残念」 「兄妹が同じクラスなれるわけないだろ」 ——そう。あたしたちは同い年の兄妹なんだ。 「「ただいまー」」 「おかえりなさいませ」 小さい時から面倒を見てくれている執事の北条 統来(ほうじょう とうき)。 北条家は、代々聖家で執事として働いている。 北条の父は、あたしたちの父の付き人だ。 高校生で、家の近くの私立の名門校に通っている。