許嫁の彼




「ねえ春桜、勉強してる?」



ひかり学園はいわば名門校。



結構な割合で東大、京大その他もろもろ、国立大学の合格者が多い。



そのせいか、授業の進み具合は早く、中間でも範囲がすごく広い。



まあ私は、別にやりたいこともないし、人並みにできればそれでいい。



「まあ‥‥なんとなく。空芽と一緒に時々勉強したりするよ」



そう言うと、茉子がニヤリと笑った。



———茉子は唯一、私たちが許嫁だっていうことを知っている。



いや、バラしたつもりはないんだけどね?



うっかり口が滑って誕生日が違うってこと言っちゃったんだよね。



もう黙ってるの無理だってなって。