最悪
きもすぎるやろ
ハァハァ
呼吸が乱れたまま
「泣くか?」
「……黙れ」
ゆっくりと呼吸を整える。酸素が脳にいき、冷静さを失っていた自分の頭が、少しスッキリした
それと同時に
このあり得ない現実に
吐き気がした
服の袖で唇を拭く
気持ちが悪い
なんやねんこいつ。
ほんまに何がしたいんや
「如月冬馬って…あんたのことやったん?」
「俺が誰に見える?」
そう言って目の前のサトルは、丁寧にスボンに入れていたシャツをズボンから引っ張り出して、服を捲り上げた
そして見えたサトルの腹には
痛々しい傷が残っていた
あたしがあの日、殺すつもりで刺した場所
「懐かしいな。あの時のお前は最高だった」
ニヤつくサトルを見て、現実なんやと再認識してしまった
「お待たせ、鈴ちゃん」
部屋に母上が息を切らし入ってきて、向かい合うあたし達をみて、不思議そうな顔をした。
サトルは服を乱したまま。あたしもボロボロで…
「どうしたの?」
母上はあたしに駆け寄ってあたしの頬に手を添えた
泣きそうや
誰に縋ればええんよ
きもすぎるやろ
ハァハァ
呼吸が乱れたまま
「泣くか?」
「……黙れ」
ゆっくりと呼吸を整える。酸素が脳にいき、冷静さを失っていた自分の頭が、少しスッキリした
それと同時に
このあり得ない現実に
吐き気がした
服の袖で唇を拭く
気持ちが悪い
なんやねんこいつ。
ほんまに何がしたいんや
「如月冬馬って…あんたのことやったん?」
「俺が誰に見える?」
そう言って目の前のサトルは、丁寧にスボンに入れていたシャツをズボンから引っ張り出して、服を捲り上げた
そして見えたサトルの腹には
痛々しい傷が残っていた
あたしがあの日、殺すつもりで刺した場所
「懐かしいな。あの時のお前は最高だった」
ニヤつくサトルを見て、現実なんやと再認識してしまった
「お待たせ、鈴ちゃん」
部屋に母上が息を切らし入ってきて、向かい合うあたし達をみて、不思議そうな顔をした。
サトルは服を乱したまま。あたしもボロボロで…
「どうしたの?」
母上はあたしに駆け寄ってあたしの頬に手を添えた
泣きそうや
誰に縋ればええんよ



