ソワソワしてとりあえず床に落ちて、割れたティーカップに手を伸ばそうとすると、声がした
「お母様、僕が」
扉の方で男の声と母上の声がして、すぐ側に如月冬馬が来た気配がした。
あたしは人の前でやらかしてしまったことに少し焦ってたのか、母上と如月冬馬の方を見ることはできなかった。
「鈴さん、大丈夫ですか?怪我は?」
「ええ。大丈夫です。すみません」
やばいやばい。高そうな絨毯に紅茶も飛び散ってる。最悪や
持っていたハンカチを使おうと自分のポケットを触るが、ハンカチがない。
日頃からハンカチなんか持たへんもん!
そんなあたしの目の前に、真っ白の高そうなシルクのハンカチが。
「お使い下さい」
差し出したのは如月冬馬
「あ、ありがとうございます」
あたしはようやくその瞬間…ありがとうと言う、その瞬間に初めて、如月冬馬の方を見た
微笑んで感謝の言葉を伝えたはずやった
けどあたしは、ありがとうと最後まで言えたか分からへん。
一瞬、心臓が止まった。
そして、自分の身体が震えだしたことに気づいた
「なんで…あんたが……ここにおるねん」
「お母様、僕が」
扉の方で男の声と母上の声がして、すぐ側に如月冬馬が来た気配がした。
あたしは人の前でやらかしてしまったことに少し焦ってたのか、母上と如月冬馬の方を見ることはできなかった。
「鈴さん、大丈夫ですか?怪我は?」
「ええ。大丈夫です。すみません」
やばいやばい。高そうな絨毯に紅茶も飛び散ってる。最悪や
持っていたハンカチを使おうと自分のポケットを触るが、ハンカチがない。
日頃からハンカチなんか持たへんもん!
そんなあたしの目の前に、真っ白の高そうなシルクのハンカチが。
「お使い下さい」
差し出したのは如月冬馬
「あ、ありがとうございます」
あたしはようやくその瞬間…ありがとうと言う、その瞬間に初めて、如月冬馬の方を見た
微笑んで感謝の言葉を伝えたはずやった
けどあたしは、ありがとうと最後まで言えたか分からへん。
一瞬、心臓が止まった。
そして、自分の身体が震えだしたことに気づいた
「なんで…あんたが……ここにおるねん」



