あたしのために、何かしてた
分かってたけど、教えてくれへんからどうもできひんかった。
でも
「志木が…志木まで居なくなったら、あたし…あたし…もう、どうしたらええの」
会うなり泣きついたから、泉はパニックになると思った。
でも違った
「大丈夫だから。大丈夫」
泉はそう繰り返し言い、あたしを強く抱きしめた
今思えば
泉は志木が何をしてたか知ってたんやな
だから大丈夫って励ましてくれたんやな
泉が…志木の代わりに、側にいてくれたんやな
あたしもう、これが最後かもしれへん
もう少し余裕がある思ったけど、もう帰らなあかん。みんなには言えない
別れの挨拶みたいなのをすると
きっとみんな、悲しがるから。何もできなかったって自分を責めるから。
大丈夫だよ。泣きそうな声で泉は言う
ありがとう
ありがとうみんな
このあたたかい温もりを、最後まで感じていたい。
泉の背中に腕を回して力を入れた
がんばるから
あたし、1人でもがんばるから
「ありがとう」
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分かってたけど、教えてくれへんからどうもできひんかった。
でも
「志木が…志木まで居なくなったら、あたし…あたし…もう、どうしたらええの」
会うなり泣きついたから、泉はパニックになると思った。
でも違った
「大丈夫だから。大丈夫」
泉はそう繰り返し言い、あたしを強く抱きしめた
今思えば
泉は志木が何をしてたか知ってたんやな
だから大丈夫って励ましてくれたんやな
泉が…志木の代わりに、側にいてくれたんやな
あたしもう、これが最後かもしれへん
もう少し余裕がある思ったけど、もう帰らなあかん。みんなには言えない
別れの挨拶みたいなのをすると
きっとみんな、悲しがるから。何もできなかったって自分を責めるから。
大丈夫だよ。泣きそうな声で泉は言う
ありがとう
ありがとうみんな
このあたたかい温もりを、最後まで感じていたい。
泉の背中に腕を回して力を入れた
がんばるから
あたし、1人でもがんばるから
「ありがとう」
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