「てゆうかさ?あんた花火どうやって用意したん?」

「どうやってって…もとからあの場所から少し行ったところに、まだ綺麗な浜があるでしょう?そこで皆さんで花火をする予定だったので、あらかじめ用意しておいたんですよ」


志木は平然とそう語るが、おかしい!
まず、花火買ったしみんなでやろ!ってゆうたら、手持ち花火に決まってるやん!?

ここで打ち上げようなんて思うの志木くらいやからな?


「家のベランダか倉庫でする気満々やってんけど」

「いや、喜ぶかなって思ったので。そしたら、あなた達が近くで喧嘩してると聞いたので…そのまま、打ち上げ砲を積んだボートを近くにつけて待機してました」




ほんまに。無茶苦茶や!

でも、花火を楽しみにしていたと思うと、ちょっと可愛いよな


「ほな、私用やゆうて出掛けてたんは、花火仕込んでたってこと?」

「ええ。勿論」

「アホやん!」

「失礼な」

テンポよく会話が進み笑いそうになる。
そっかそっか。志木もこの温かい場所に馴染んできたんかと思うと嬉しいな