それを見ているのは、総長としてとても気持ちがいいものだ

圧倒

この言葉がぴったり


「おいおい、この程度かよ?岩見を出せよ」


幹部の残りを朔と慧と響がやる


準備運動にはなったか


もう誰も立つ気配がない。そこまでやった後に、赤いコンテナの扉が開いた

中から出てきたのは、岩見とその他20人ほど


まだ居たのか
そう思うのと同時に、この同じ空間に杏と女は居たのか?大丈夫か?

全員をかき分けて岩見の目の前に立つと、岩見は笑っていた



「ゲームをしよう。全部、蕪木先輩の判断でどうなるか決まるよ」


……

岩見はそう言って奥に行き、杏と女を引っ張ってきた


「杏!!」

見た感じ怪我はない。女の方も大丈夫そうだ

けど


「触んなクソ!」


慧の女を取り押さえるのに男ひとり
そして杏は、男5人に取り押さえられながら出てきた


「猛獣だな」

朔が苦笑い


「この女に手を出すって言ったら、すっかり杏ちゃん大人しくなってね」


岩見は杏を見ながらそう言った。

あれを大人しくなったと言うなら、もっと中で暴れていたんだろうな。