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先手は取った。
烈火の幹部が珍しく1人の女の所へ通った。
だから岩見さんは、その女を拉致って、決められた抗争の日よりも先に、仕掛けることになった


そこまではよかった

順調だった

俺は、今年黒蛇に入った

本当は烈火に憧れていた。だけど蕪木先輩の目に止まらなかった。


誰でわも入れるわけではない


だから対抗できる黒蛇に入った

憧れとは時に、憎く見えたりする
戦ってみたい。蕪木先輩が作ったチームに対抗できるチームを作りたい

そんな風に思った



俺にとって初の抗争

汚い手を使うことにも慣れてしまった

かっこいい不良に憧れてた
自分の仁義を貫くかっこいい人に


でもそんなのは夢で終わった



ただ今日ここで、烈火とやり合うことを楽しみにしていた。
勝って、黒蛇上だと証明したかった


けど


目の前で広がる光景に唖然としている


想像よりも早く、倉庫の場所は特定された。

一台の車と
その後ろに多くのバイク

俺たち黒蛇と比べれば少ない


けど、ものすごい威圧感

車の中には、総長と幹部、それに、噂の女


総長が運転してる時点でおかしいだろう。誰かがしろよ。きっとそう思うのが普通