「女は今ここに居る。珍しいんじゃないの?烈火の慧さんよ!」


そう聞こえて


全てを悟った




「桜さんに手だしたら、殺すよ」



気をつけていたのに。
気をつけてるつもりではいたが、最近桜さんと一緒にいすぎた


最初の頃、杏ちゃんが狙われたのは、泉と一緒に居たから。
俺や朔は、コロコロ違う女の子と遊んでいたから、特定の誰か。って言うのは居なかった


むしろ作らないようにしていた


こうやって狙われるから


黒蛇みたいな卑怯な連中に



抗争の日は3日後

なのに、どうして…いや、黒蛇が守ってくるわけなかったんだ。最近大人しかったのはこれの準備だったんだ


どうしよう

まずは泉に…


ダメだ、手が震える


誰かを人質に取られるのは初めてではないけど、でも……
桜さんには絶対そう言う思いさせたくなかったのに


「あんたら、3日も抗争の日早めてどうしたいん?不意つけたとか思ってんのか?」


俺の様子を見て状況を把握したのだろう。杏ちゃんは怖い顔をして俺の携帯をスピーカーにして、話した