「あら、困ることでもある?」

「いえ、私は構いませんが。あなたが怖くないですか?」

「ふふ。大丈夫よ。あたし、性対象は女の子だから」


笑顔ですごいことを…
あなた側が襲う方なんですね

いや、全然偏見は無いんですけどね。謎の振られた感は残りましたが、いいでしょう


確実に二人で話せる場所です


悪趣味なキラキラした部屋に入る。



「どうしてあなたが緊張してるの?」

「緊張ではありません。警戒です」


ベッドに座り目を覆っていた仮面を取った


「あたしの事は、カエデって呼んで。あなたは?」

「……シキとお呼びください」


歳はどうだろう。私よりも上に見える。妖艶な顔立ちの女性はさっそく話をしようと持ちかけてきた

スムーズで何より


「私のお願いから聞いてもらえる?」

「はい。どうぞ」

「ふふ。もう勘付いてるでしょうけど、新しく人生をやり直したいの。ちょっと儲かるから始めた情報屋でこんな事になるなんて思わなかったのよ」


「……こんな事とは?」

「まずはあたしの話から。ね?」


ウインクをパチリと決めるカエデさん