「あなた、ここら辺の人じゃないんでしょ?ついてきなさい」

「……まだ信用してないので」

「信用しなくていいわよ。あたしは協力するって言ったからそれを果たして、約束を守ってもらうだけ。その前にここで消されたら意味ないの」


消される
その言葉は重みを持って私の心に落ちた


この人もまた、スコーピオンに怯えているのだろうか

だいたいこの人の要求がわかってきた気がしました。
そして私はその要求に応えることができる



「分かりました。どこかいい場所があるならお願いします」


もしこれが私が見抜けなかった嘘だとして、ついて行って罠だったとしても


切り抜けれる力はあります

ついて行きますよ、どこへでも。必ず情報は聞き出してみせます


そして


どこでもついていくと言ったもののですね



「あの、ここで良いんですか?」


明らかにラブホテル
というか、この辺りがそういう場所のようで。あの情報屋が集まる場所も、賭博場とかあったんでね…

治安悪そうですね