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「そういや、また寝てた」

「うん、大丈夫」

「重かった?」

「重かったら置いて帰ってる」

「そんなんせんクセに」

泉の少し後ろを歩く
隣ではなく、少し後ろから、泉を見て歩くのがあたしはお気に入り


「夏休み終わっちゃうな」

「そうだな…」


旅行から始まり、水瀬のこともあって…
全然落ち着く暇がない夏休みやった。

でも、泉の家のこともやし、朔のこともやし…

みんなのことをもっと知れた夏休みやった。
そしてあたしが、過去に向き合うのに、一歩前へ進めた。


「花火、買ってあるんだ。晴れた日にやろう」

「やりたい!手持ち花火やろ?」


夏っぽい!かき氷も作りたいし、流しソーメンもしたかったけど



来年やな

来年の夏もあたしは、みんなと笑って過ごせるんやろうか。


思ったよりもタイムリミットが近づいてる気がするから。

鈴の誕生日の9/25に東堂に戻った時


あたしは何故か帰ってこれない気がする。分からへんけどさ。なんかあたしの中の勘がそう言ってる。


だからちょっと


こわい