暗い教室で、泉が座る席の前に座る
「優しいな」
「どこがだよ。あいつがへこたれないだけだ」
そうかな。前の女の子の時とかは、すごい冷たい顔してたからさ。
ちゃんと真っ直ぐに気持ちをぶつけてくる人には、泉なりにしっかり対応してるんやなって思った
あたしは
全然みんなに誠実に応えられてないな
「あたしも泉みたいに、優しくなりたい」
椅子に逆向きに座り、泉の座る席の机に突っ伏した
どうも、うまく行く気がせん
頑張ってみるけどさ。心が折れそうになってしまう
「大丈夫だよ」
少し控えめにあたしの頭に触れた泉
泉の大丈夫は、安心するな。
泉のそばに居ると、勇気が湧いてくるから、不思議よな
頑張れる気がしてくる
髪に触れる手が心地良くて、目を閉じる
真っ暗な教室にいるのはあたし達だけ
静かな空間
何も音のしない空間
「杏は、俺のこと信用してる?」
突然の問いかけ
目を閉じたまたあたしは答えた
「もちろん」
考える必要はない。
あたしの気持ちも身体も委ねれる
泉になら背中を任せられる
「優しいな」
「どこがだよ。あいつがへこたれないだけだ」
そうかな。前の女の子の時とかは、すごい冷たい顔してたからさ。
ちゃんと真っ直ぐに気持ちをぶつけてくる人には、泉なりにしっかり対応してるんやなって思った
あたしは
全然みんなに誠実に応えられてないな
「あたしも泉みたいに、優しくなりたい」
椅子に逆向きに座り、泉の座る席の机に突っ伏した
どうも、うまく行く気がせん
頑張ってみるけどさ。心が折れそうになってしまう
「大丈夫だよ」
少し控えめにあたしの頭に触れた泉
泉の大丈夫は、安心するな。
泉のそばに居ると、勇気が湧いてくるから、不思議よな
頑張れる気がしてくる
髪に触れる手が心地良くて、目を閉じる
真っ暗な教室にいるのはあたし達だけ
静かな空間
何も音のしない空間
「杏は、俺のこと信用してる?」
突然の問いかけ
目を閉じたまたあたしは答えた
「もちろん」
考える必要はない。
あたしの気持ちも身体も委ねれる
泉になら背中を任せられる



