愛は惜しみなく与う⑤

「いや、だからって、それはなんで」

「推しの体型を把握したいんです!!!」

「お願いやしやめてくれ」

食い気味で断った
そういうことな?さっき上半身をくまなく触られたし何かと思ったわ。

なんか、ストーカーを超えてるな


「山田さん?は泉が好きなん?」

「尚子でいいですわよ?好きなんて言葉じゃ言い表せれないです。神様なのです」


神様…


「体操服の匂い嗅いだりするのは、危なくない?」

「だって直接かがせて下さいって言ったら、は?って言われたんですもん」

あの冷たい眼差しも素敵!と語尾にハートが付いている


あたしにとっては、もはやこれは、新種の生物や


「杏、お願いだから、でてきてくれ」


女子トイレの扉の向こうから泉の声がする。うん、あたしもでたいよ


「貴方にはすごく優しい声で話すのね」

「え?あぁ、まぁ優しいよな」

「素敵!貴方たちのことを小説に書かせてくれないかしら」

「書くほどのもんでもないし、やめて」

「そんな!大恋愛ですわ!間違いありません!」


興奮気味に手を握られる
女の子に怖いって思ったん初めてかも