愛は惜しみなく与う⑤

あたしからゴスロリちゃんを引き剥がしてくれた。くれたけど…


「まだ足りませんわ!今は泉様よりも、初めて会った峰岸杏のほうが興味がありますもの」

ガバッとあたしに飛びつこうとする

ひぇぇ


「いいから落ち着けよ」


ため息マックスの泉は、少し強引にゴスロリちゃんをポイと放った

それで少し我にかえったのか、「失敬失敬!」と笑った


意味不明や

帰ろかな、頭がついていけへんし、謎すぎて怖い


「泉様!もう夜ですが、どうしたんですか?」

「それはお前もだろ…はぁ。何か取ったろ」

「え?」

「夜にコソコソする理由は、それくらいしかないだろ。体操服は置いてないぞ」




繋がった


今日新が教えてくれた、泉のストーカーってこの子!?!?


「体操服、お返ししようと思ってたんですが、毎回毎回新しいのが置いてあるので」

「お前が取るから、新しいの買ってんだよ!」

「そんな!お借りしてるだけです…」


調子が狂う。頭を抱えた泉
泉がここまで女の子と話してるの、初めて見たかも