えっと
「どう言う状況?」
理解が追いつかず尋ねてみると、女の子はあたしを見てハッとした顔をした
「あなたが峰岸杏ね!?」
「え、は、はい」
女の子は、まぁなんて言うんやろ。見た目はすごく小柄で小動物みたいな子。
服装が…うん、ゴスロリっていうの?そんな格好してる
まさかこれは、最近お馴染みの「お前が烈火に入った女か!」「男好き!」とか罵られるやつか!?
そう思ったけど
違った
「会えて光栄ですわ!!あなたにずっと会いたかったの。泉様が選んだ女性と聞いて!」
手を取られて、随分大袈裟な握手をする。
ブンブンと手をシェイクされる。あたしは口が開いてたやろうな
「少し触っていいかしら」
「は?」
あたしの返事を聞く前に、目の前のゴスロリちゃんは、あたしの身体をペタペタと触り出した
ちょっととかじゃない
全身くまなく頭の先から触られる
な、何事!?!?
わけのわからん状況にフリーズしてしまったのを、泉が助けてくれた
「お前、杏がびっくりしてるだろ」



