……ん?

んんっ?

もしかして。

いや、そのもしかして。

お弁当箱が見つからないんだけど、この家にはないの!?


私は慌てて、あちこちの扉を開けるけど。

見つかったのは、なぜか、タッパーだった。

おかずとかを保存しておくようなタッパー。

タッパーは沢山あった。

これで、作り置きは出来るかもしれないけど。

……お弁当としての見栄えが、ね。


見つからないものは仕方がない。

ご飯も炊けたみたいだし、タッパーにご飯とおかずを詰めていく。


意外に男子高校生らしいお弁当になったかも?


出来上がったのは、大きめサイズのタッパーお弁当3つと、中くらいサイズのタッパーお弁当が1つ。


我ながら、頑張った。

そう思っていると。



「おはよぉ」



眠そうな千秋くんの声。

起きたのか。