目が覚めたのは、深夜だった。


リビングへ行くと、既に電気は消え、真っ暗だった。


お母さんは寝たのかな……。


電気をつけると、テーブルにはメモが置かれていた。



『カレー、食べてね』



お母さんからの温かいメモ。



「本当にカレー、作ってくれたんだ……」



その優しさが胸にしみる。


私は、シャワーを浴びてから、カレーを温めた。



カレーは甘くて、私の好きな味だった。