凪さんの言葉は気にかかった。けど祐希が教室に姿を見せると、私の関心は完全に祐希に移ってしまった。


「祐希、おはよ。その……大丈夫?」


祐希はやつれた顔をし、目が赤い。心なしか大人っぽくさえ見えた。


「メールありがと。もちろん、美花のことは覚えてる…」


祐希はそう言うと、ぎゅっと唇を噛んだ。


「昨日、風花ちゃんが自殺した…」


「えっ…」