まさかの言葉でびっくりした…。

「瑠樹くんの友達…女の子多かったし瑠樹くん楽しそうで、私の友達も、瑠樹くんばかり見てた気がして……っ」

莉子ちゃんが可愛くて後ろからくっつくように抱きしめる。

「る、瑠樹くんっ…⁈」

「とりあえず抱きしめさせて…」

莉子ちゃんは甘えモードになる前には固まってしまうということに最近気づいた。

「あの…」

「相変わらず、莉子ちゃんは可愛いなぁ。」

「えっ…私、嫉妬の塊だよ。それなのに」

可愛すぎる…それにこの子無意識なのか上目遣いをしてくるからいつも理性を保つのが大変だ。

「そういうとこ、可愛い。俺が可愛いと思えるのは莉子ちゃんだけだよ。まだ莉子ちゃんは分かってないでしょ?」

「え…」

「俺がどんだけ莉子ちゃんのことが好きか」

君のすべてが愛しいんだよ。

「え、と……瑠樹く、んっ」

彼女と手を繋ぎ、キスをする。
彼女から漏れる声を聞けるのは…俺だけの特権。

他の奴らには見せて欲しくない。

「たくさん甘えてよ、俺だけに。俺だって嫉妬してるんだから。」

「……んんっ」

俺だって嫉妬してる。きっと、莉子ちゃん以上に…彼女は過小評価しすぎるから。彼女は可愛くて綺麗だと言っているのに…。

けど、こんな可愛い姿を見られるのも夫である俺の、特権だよな。