あ~、何やってんだ俺!

自分から連絡手段無くして・・・おまけに、サラッと好きって・・・。

俺は頭を抱えて床に突っ伏した。


碧さんからは返事が返ってこない・・・。

あ~、終わったな俺!


そんな事を悶々と考えていると、ピコンとメールの着信を知らせる音が鳴った。

ま、まさか・・・・。

メールを見ると碧さんからだった。

『私は江波さんの気持ちに応えることはできませんが、江波さんの気持ちは
 嬉しかったです。
 誕生日が過ぎたら、必ず連絡します。
 これから寒い日が続きます、風邪などひかないようにお元気で』

俺は、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちの中、頬を流れる涙に気がついた。

チクショ~、何で泣いてるんだよ。

まだ、終わったわけじゃない。

99%無理かもしれないけど、1%くらいは可能性が残ってるかもしれない。


俺は、僅かばかりの可能性を夢みて、誕生日が過ぎるのを待つことにした。