まさか…と思い、辺りを見渡す。 「総長!あの女は…?」 あの女_____リンが、見当たらない。 いや、もしかしたら車の中で待機してるのかもしれない。 けど、今はとにかく嫌な予感しかしない。 ぎゅっと拳を握りしめ、黙るアカリさんに痺れを切らしたのはツバサさんだった。 「アカリ、てめぇ…知ってたのか……」 「………」 「12年前ってどういうことだよ!!」 「………」 「…何とか言えよっ!!」