side.カケル 「アヤトくん、こいつにちゃんと言ったんだよね?」 「もちろん、ちゃんと言ったさ。覚醒するまではここにいさせてあげるけど、バレたら速攻連れて帰るって」 「なのに"力"使うなんて、こいつ馬鹿だなぁ」 と、後ろを振り向けば、ここにも馬鹿が複数人。 追ったって無駄ってこと、何でわかんねぇかな? お目当てはきっと俺の腕の中で眠る女。 リンが"力"を使った瞬間、俺はテレポートでリンの元に飛んだ。 それと同時に辺り一帯を包み込んだ光は、リンがここにいる全員に治癒を使ったからで、