「違くないよっ!全く違うことない。 だって、私があの場所にいたんだもん。 だから私のこと庇って…」 海くんは私をあの頃と同じ、あったかく抱きしめた。 「…紗奈、紗奈は悪くないんだよ。 紗玖となっちゃんが死んだのは紗奈のせいだなんて思ったことない。 それは俺だけじゃない。 怜緒だって未來だって雅人だって奈央も紗奈のこと責めてない。 恨んだことも一度もない。」 海くんは私を私の瞳を見て頭を撫でた。