「やっぱり、紗奈は白。ごめん、助けられなくて。守ってあげれなくて。…誰か、誰か紗奈を助けて。」 もともと彼は聖奈のことを信頼していない奴。聖奈のことを“姫”としても認めていなかったために、ずっと紗奈のことを想っていた…裏切り者なんて、思ったことがない。 それは、彼以外もいて。 龍蝶の仲間に不信感を持つ者がいたなんてまだこの時は知る由もない。 ……それが戦いの幕開けの始まりだった。