陽平くんの手がさっきよりも大胆に素肌の上に滑らせる。愛おしむように目を細め、見る陽平くんに少しだけ緊張がほぐれていた……けど、急に彼の手が止まる。
「……ど、どうしたの?」
「この傷というか、……痣どうしたんだ?」
……痣?
殴られた痕かな……でも、そんなにずっと、残るかな。
「ちょっと見せて」
え……ま、待って!!
だけど、彼は私の服の裾をめくってしまった……。見られちゃった。
「これなんなの……どうしたの、これ。もしかしてあいつらにやられたんか?」
月輝のこと言ってるよね……でも、月輝だけじゃないからなぁ。説明が難しい……。



