陽平くん……。

「1時の迷いなんかで決めない方がいいわ!私がそうだったもの。だから、お願い。私の言うこと聞いてそんな子と別れなさい。」

私、……っ

「その子といたところで何の利益もない。所詮は存在価値なんて皆無よ。だから「いい加減にしろよ!?」」

私、いない方がいい……?
私が居るからみんな幸せに……なれないのかもしれない。

「……俺は、利益なんていらねーんだよ。それにここにきたのは親子の縁を切るために来たんだ。」

…え⁈
う、嘘でしょ……縁を切るためって、本当に思ってるのかな?

だって、陽平くん……寂しそうな顔してるもん。


「あんたが連絡した意図くらい分かる。調べたんだ……
神林なんて名前聞いただけですぐにわかったわ。ほんと、子どもをなんだと思ってんだよ。あんたの玩具じゃねーんだよ。」

彼は「何年経ったところで変わるとは思ってなかったけどさ」なんて呟いた。