仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。



━︎━︎━︎━︎━︎ 翌朝。

朝起きた時には隣にいたはずの彼はいなくて、まだ頭が完全に起きてないまま幹部室のドアを開けた。

「おはよ……」

「あ!陽愛おはよう。早いけど一旦帰って出かけるから準備してー」

「え?」

「さぁさぁ早く!」

なぜか陽平くんに急かされて倉庫を出て、一旦帰り着替えをしてまた車で出かけた。

「ねぇ、どこに行くの?」

「ん?今からはモーニング!」

モーニングしたかったんだよね、と言いながらついたのは地元では有名の喫茶店だった。

「いらっしゃいませ〜2名様でよろしいですか?こちらへどうぞ〜」

店員さんに促され席に座ると、モーニングのメニュー表をテーブルに置いた。