仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。



「えっと、ハルくんとユイトくん、颯太くん…陽愛です。よろしくお願いします」

ちゃんと自分の名前も言ってお辞儀をした。すると、理玖くんの方から笑いを堪えるような声がして来る。

……え…私なんか変なこと言ったかな

「陽愛さんやめて下さいっ…俺たちなんかに頭下げるなんて……下げていただくような相手じゃないです。」

「…いや、一応礼儀だしこれからお世話になるから……ダメでしたか」

「だだだダメじゃないですけど……」

そんな話をしていれば理玖くんが「まあ仲良くしてやって」なんて言うと、私に声をかけて立ち上がったので私も立ち上がり理玖くんに着いて行く。再び、振り向いて手を振ると3人も振り返してくれたのを見て仲良くなれそうな気がして、少しだけ安心した。