「陽平くん、この体勢…恥ずかしいんだけど」
「誰も来ないし大丈夫。それに家だってくっついてんじゃん」
「そういう問題じゃなくて……」
そういう問題じゃないんだよ、私の心臓の問題なの……
「……んっ…」
ドキドキと音を立てていた私の心臓にもっと高鳴りを増加させる。気づいたら、陽平くんの顔は目の前にあって唇が重なっていた。
「よ、うへい…くん……っ」
私は彼に促されるままにキスを受け入れていてしまっていた。
だけど、急に陽平くんは唇から離れる。
「盗み見かよ。」
「いや、見るつもりはなかったんだけどな……」
え……、昇さんっ…………もしかして今までのキス見られてた…?
恥ずかしい。見られてたなんて…陽平くん、なんで教えてくれなかったの⁈なんで見られてるのわかってて、キスしたの……



