「ふふふ…恋する乙女って感じだねぇ」

そんなに分かりやすいのかなぁ。顔に出やすいタイプ?

「確かに、“陽のことが大好きです”って言ってるようなもんだよな。お互い好き好きオーラ半端ないよ」

「そ、そんなに分かりやすい…?」

「うん。すっごく……2人の間にピンクのオーラがふわふわしてる」

ぴ、ピンクのオーラ⁈そんなの出てる⁈
恥ずかしい……‼︎思わず恥ずかしすぎて下を向く。

「こら、陽愛いじめるなよ。はい、到着」
陽平くんはエンジンを切って、私が座る助席のドアを開けた。相変わらず紳士……

「はーい、俺ら行くわー!じゃまた後で」

そう言った彼らは私たち2人を置いて行ってしまった。