「……で、彼らがしたというかさせられたのは写真を撮って合成したってとこだよ。

写真は決定的な証拠になる。

だけど、“口止め”が足らなかった……いや、君のことが仲間として大切なら口止めなんかしなくても言わないんだろうね。

……彼らが言ったこと教えてあげるよ。」


また、彼は録音機の再生ボタンを押した。

『仕方なかったんです…俺は、俺が信じてたのは……陽愛さんなのに。

けど、家族を見捨てるなんてこと出来なくて……っ

陽愛さんは、俺たちみたいな下っ端でも良くしてくれたのに恩を返すどころか……裏切ったのは、本当の裏切り者は俺たちですっ…』

すると、録音機から流れていた声の主である彼らが私の前に出てきた。