「少し話をしようと思って来てみたんだが、良かったか?」
私が頷くと、悠介さんは陽平くんが座っていたパイプ椅子に座った。少しだけ重たい空気が流れ、悠介さんは口を開いた。
「日向の姫の話、断ったんだって? それに姫になるくらいなら陽平と別れるって言ったんだろ?」
な、何で知ってるの……!?
まさか陽平くんが話したのかな……
「本人から聞いたわけじゃないぞ。昇から聞いたんだ。」
昇さん……が?
「はじめに言っておくけど、陽平が“姫になって”と頼んだのは陽平、個人の判断じゃない。日向の幹部、話し合って決めたことなんだよ。」



